鎌原神社の参道脇にある鎌原の郷倉は、永年貯蔵に堪えられる稗(ひえ)等が強制的に積み込まれた備荒貯穀が目的で、完全な形で保存されている村内唯一の郷倉です。鎌原の郷倉は、天明8年(1788年)に建てられたと記録が残り、規模は間口二間余(3.9メートル)、奥行き一間半(3メートル)と郷倉の中では比較的小さく、外観は防火性、断熱性をもつとされえる土蔵で、構造体は手斧(ちょうな)で製材されたマツ材を用い、壁隅部で互いに切りかかれ井の字型に組まれ積み上げられる井籠倉(せいろうくら)という。
鎌原の郷倉は、中部地方の山岳地帯における土塗り板倉の特徴を示し、現在では稀な茅葺きの置き屋根を残す近世の蔵の特徴を知るうえで貴重な建造物で、嬬恋村の重要文化財にも指定されています。
観光地・施設情報
| 所在地 | 群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原398 |
|---|---|
| お問合せ先 | 嬬恋村役場 |
| 電話番号 | 0279-96-0511 |
| 料金 | なし |
| 時間 | 常時 |
| 定休日 | 常時 |
| 駐車場 | あり、鎌原神社脇 |
| トイレ | なし |
| 自販機 | なし |
| 売店 | なし |
| その他 |