上植木の建長石仏は凝灰岩製の石仏が2体あります。

右側の背面には建長3年（1251年）の紀年銘があり鎌倉時代中期と古く磨耗と損傷が多い。総高は75センチ、幅は45センチあります。形態は挙身光の舟形光背に半肉彫りで、中尊と四体の脇侍を刻む一光五尊像です。中尊は摩滅が進み細部は明確でないものの合掌座像で、現状では如来形と推定されるものの尊像の決定は難しい。

左側の石仏は、右側に比べてひとまわり小型ながら、構図が異なる以外ほぼ同様の形態です。尊像は左に頭光をもつ来迎印の阿弥陀如来立像と右にひざまづく俗体と思われる像が彫られています。

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