空恵寺 山門と長尾氏累代の墓(渋川市)

空恵寺本堂

空恵寺は木々に囲まれた参道を進むと静寂に包まれた空間の中に、苔むした石段と山門(県指定重要文化財)が姿を現す山中にひっそりと佇む古刹で、大同元年(806年)に建立された臨済宗の寺です。

空恵寺は白井城主長尾氏の菩提寺として繁栄を極めた寺であり、本堂から裏手の山を登った場所に長尾氏累代の墓(渋川市指定史跡)があります。春に咲くしだれ桜は静寂に包まれた空恵寺の境内に彩りを添え、訪れた人たちに安らぎを与えてくれるかのよう。

空恵寺の山門(群馬県指定重要文化財)

空恵寺山門 空恵寺の山門は、桁行三間、梁間二間の和様を主体として唐様を加味した折衷様式の楼門で、建立年代は元禄年間(1688年~1703年)とみられています。山門の屋根は、昭和45年(1970年)、入母屋造りの茅葺きから現在の銅板葺きに改修され、軒は二軒繁垂木で中備を撥束(ばちづか)として柱上を出組みにしています。山門の上層内部には釈迦如来像、羅漢像が安置されており、天井は格天井で、柱や柱上組物をはじめとして極彩色が施されていたようです。

長尾氏累代の墓(渋川市指定史跡)

長尾氏累代の墓(空恵寺) 空恵寺の本堂脇から裏山を登ると苔むした17基の宝篋印塔があり、そのうち幾基かをのぞき白井城主長尾氏累代の墓といわれています。空恵寺は、鎌倉初期に白井城代となった長尾景熙(景熈=かげひろ)が菩提寺として寺領30町を寄進し中興した。景仲、景春、白井の局等の台石ははっきりしているものの、上部は長い年月を経て、倒壊、積かえられてもとの状態ではない。

空恵寺のしだれ桜

空恵寺のしだれ桜 本堂前に咲くシダレ桜は、例年4月上旬ごろ満開をむかえ静寂に包まれた空恵寺に色を添えます。

観光地・施設情報

所在地群馬県渋川市上白井3958
お問合せ先空恵寺
電話番号0279-53-2401
料金なし
時間常時、ただし日中などご迷惑にならない時間帯で
定休日なし
駐車場あり
空恵寺本堂近くへの車の乗り入れ不可
トイレ
自販機
売店
その他

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