医光寺 虚空蔵菩薩像・本堂の欄間(桐生市)

涌丸山 医光寺

医光寺(高野山真言宗)は、嵯峨天皇の弘仁年間に高祖弘法大師によって開基された由緒あるお寺で、上州三十三観音霊場(本尊 千手観世音菩薩)、関東九十一薬師霊場(本尊 薬師如来)の札所。

医光寺には、群馬県指定重要文化財の虚空蔵菩薩像が安置され、同指定の紺紙金泥虚空蔵菩薩経も所蔵されています。また、地元出身で、数々の彫刻を手がけ、上州の左甚五郎と称された彫物師関口文治郎有信が彫ったと伝わる彫刻欄間(桐生市指定重要文化財)もあります。

虚空蔵菩薩像(群馬県指定重要文化財)

虚空蔵菩薩像

銅製の虚空蔵菩薩像は、元赤城山頂小沼の東、虚空蔵岳(俗称小地蔵岳)に安置されていたもので、明治末年堂宇の荒廃により破損するのを恐れ、医光寺に納められたと云います。造立は永禄元年(1558年)で、総高は36センチ、背一面に銘文が陰刻された小型ながら堂々とした座像です。

本像は在銘の仏像が希少な時代において、貴重であるとともに銘文により虚空蔵が赤城山小沼神の本地仏であることも明らかで、神仏習合時の典型的な遺物として「神道集」などの伝承を如実に証明しています。

虚空蔵菩薩経(群馬県指定重要文化財)

虚空蔵菩薩経は、紺色の紙に金泥で書かれている医光寺所蔵の巻物の経典で、拡げると14メートルもの長さがあります。

巻物は金泥を用い、文字に加え、中央に如来形の座像を台座の上に置き、左右に菩薩形の合掌の像、さらに後ろに2体の僧形の座像が扉絵として描かれ、美しく美術的にも価値の高いものです。

医光寺本堂の彫刻欄間(桐生市指定重要文化財)

医光寺本堂の彫刻欄間

この彫刻欄間は、厚肉の透かし彫りで両面図柄が施されており、中国の「二四孝」の物語を中心に故事を題材にした彫物であり、極彩色を施し、褪せることなく原色が保たれています。

彫物師は、地元上田沢出身で、数多くの社寺彫刻を手がけ、当時上州の左甚五郎と称された稀代の彫物師関口文治郎有信と伝えられています。

医光寺本堂の彫刻欄間「孟宗」 ■医光寺本堂の彫刻欄間「孟宗」

楳本法神(うめもとほうしん)の墓

楳本法神の墓

楳本法神は加賀国(石川県)に生まれ、長じて上泉伊勢守に師事した武芸者で、後に一流を編み「法神流」の剣祖となり諸国をめぐり多くの剣士を育てました。また医術の心得も深かったといいます。園原騒動で有名な赤城村須田房吉も法神の高弟であった。

文政13年(1830年)、門人青山歌之助という者の家に病で客死し、その享年は百六十八歳と伝えられています。

観光地・施設情報

所在地群馬県桐生市黒保根町上田沢326
お問合せ先涌丸山 瑠璃院 医光寺
電話番号0277-96-2300
料金なし。御朱印は別途料金が必要です。
時間常時。ただしお寺のご迷惑にならない時間帯で
定休日常時
駐車場あり
トイレ
自販機
売店
その他

■文化財に関する説明:桐生市教育委員会資料参考・一部転用

医光寺

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